●鉄筋工事は、型枠工事およびコンクリート工事とともに、鉄筋コンクリート造の構造体を構築するために重要な工事
■鉄筋コンクリート造の原理
・鉄筋コンクリート造は、圧縮力に強いが引張力に弱い
■工事手順
1・墨出し →コンクリート打設後は最短でも1日養生してから行う。1m返りの基準墨を出してから小墨を出す。
2・柱筋の組立 →柱主筋には、あらかじめフープ筋を差し込んでおく
3・設備配管類の取り付け
4・柱型枠の建て込み →柱筋の検査後、パネルの建て込みを行い、セパレーター・ホームタイなどで固定
5・梁型枠の組立 →梁底パネルを柱の仕口に乗せ、サポートで押え、側パネルをセットして固定
6・壁筋と壁型枠の組立 →片側の壁型枠に沿って壁配筋を行い、設備配管後、返し壁型枠を組み立てる
7・スラブ型枠の組立
8・梁、スラブ筋の組立 →梁配筋完了後、梁配筋を型枠内に落とし込み、スラブ配筋を行う
9・コンクリート打設 →ポンプ車から遠い場所から近い場所の順で打設する
★柱は帯筋(フープ)、梁はあばら筋(スターラップ)で主筋と結束する
・帯筋(フープ)は、柱の四隅の主筋を全数確実に結束し、フック位置は交互となるように取り付ける
異形棒鋼 →異形鉄筋と呼ばれ、使用されるほとんどそれである。コンクリートに対する付着強度を高めるため、表面に突起をつけた鉄筋。
・鉄筋の加工は常温加工で行う
●常温加工=冷間加工
●加熱加工=熱間加工
バーベンダー →鉄筋を曲げ加工するための機械。ベンダーともいう。
・鉄筋の結束はなまし鉄線をたすきにかけてハッカーで結束する。結束線の端部は怪我防止、かぶり厚確保のため中心方向に折り曲げる。
・急熱、急冷現象(焼き入れ現象)を起して脆くなるため、鉄筋の加工や組立でガス切断や溶接を用いない
●鉄筋のあき寸法
・鉄筋径が19mm以下の場合は粗骨材により決定し、22mm以上の場合は鉄筋径により決定する
●鉄筋のかぶり厚さ
・コンクリートの耐久性・耐火性・強度上の点から、かぶり厚さの確保は重要である
・柱は帯筋の外側から、梁はあばら筋の外側からコンクリート外面までの距離がかぶり厚さである
・捨てコンクリートの部分は含まない
・検査時期はコンクリート打設前で、距離はスペーサーを使って確保し、設計かぶり厚さは施工誤差を見込んで最小値に10mmを加える
・杭基礎のベース筋までのかぶり厚さは杭頭からの最短寸法で表す
・補強筋を入れるときは、補強筋のかぶり厚さを確保できるように気をつける
・防錆上、かぶり厚は重要であるが、かぶり厚さが大きすぎると断面性能が落ち、弱くなる
●定着
・鉄筋の継手および定着長さは、鉄筋の種類、コンクリートの圧縮強度により異なる
・定着にはフックの長さは継手長さに含めない。また、細いほうの鉄筋径の倍数とする
継手 →部材相互をその材軸方向(長手方向)に継ぐ場合の接合部分
定着 →必要な長さをコンクリートに埋め込んで固定すること
・継手位置は1ヶ所に集中させず、交互にずらす
・梁の主筋を柱内に定着するとき、柱の中心線を超えた位置で折り曲げる
■ガス圧接
・ガス圧接は、接合しようとする2本の鉄筋を突き合わせておき、接合部を酸素・アセチレン炎で加熱し、適切な温度に達したとき圧力を加えて接合する方法
・圧接部分から10cm程度余熱を与えるので急熱急冷とはならない
・ガス圧接は溶かしてくっつけるのではなく、再結晶温度で赤らめて、鉄筋相互の原始が再結合することにより一体となる接合
●ガス圧接部の形状
1・圧接部の膨らみの直径は鉄筋径の1.4倍以上
2・圧接部の膨らみの長さは鉄筋径の1.1倍以上
3・圧接部の鉄筋中心軸の偏心量は鉄筋径の1/5以下
4・圧接面と膨らみの中央とのずれは鉄筋径の1/4以下
・上記3番と4番が規定より大きい場合は、切取り再圧接とする
・上記1番と2番が規定より小さい場合、及び圧接部に著しい曲がりを生じた場合は、再加熱とする
★倒壊防止のため圧接部継手の位置を揃えてはならない
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