・コンクリート工事は、組み立てられた型枠にまだ固まらないコンクリート(フレッシュコンクリート)を流し込む工事であり、欠陥を生じさせることなく、内部の鉄筋の位置を保持しながら、設計された形に打ち込み、固まった後のコンクリートが計画した強度や耐久性をもつように工事する
■工事の流れ
1・調合、製造 2・運搬 3・受入れ検査 4・打設、養生
●水+セメント=セメントペースト
●セメントペースト+細骨材(砂)=モルタル
●モルタル+粗骨材(砂利)=コンクリート
・水の60〜70%は蒸発する。残りの30〜40%がコンクリートの凝結に使用される
・コンクリートに含まれる塩化化合物含有量の総量は0.3kg/m3以下とする
・寒いとコンクリートの強度の発現が遅くなる
・水セメント比によりコンクリート強度が決定する
沈み(ブリーディング) →凝結前に水とモルタル成分が分離する現象
絶乾密度 →絶対乾燥時の質量を、そのときの容積で除した値
AE材 →コンクリートの品質を変えるために用いられる混和材料。微細な気泡を発生させることによって、ワーカビリティーを良くし、耐久性などを向上させる。気泡が入る分強度は低下するが、ワーカビリティーがよくなることによって単位水量を減らすことができ、強度は変わらないと見ることができる。
・AE材を使用すると、耐凍害性は10倍になる
・寒中コンクリートでは必ず使用する
・水は凍結すると、体積が9%増加する
■コンクリートの調合
設計基準強度 →構造設計時、設計者が採用するコンクリートの強度
呼び強度 →生コン工場に注文するコンクリート強度
調合強度=F28 →工場でコンクリートを製造するときに目標とする強度
・高強度、高流動コンクリートについては、外気温にかかわらず120分以内で練り混ぜから打ち込みとする
コールドジョイント →先に打設した層のコンクリートが硬化し始めた後、次の層が打ち継がれることによって生じる不連続的な接合面。
コンシステンシー →主として水量による変形・流動に対する抵抗性
ワーカビリティー →作業が容易にできる程度
ブリーディング →コンクリート中を水が上昇する現象
レイタンス →ブリーディングに伴って表面に微粒物が薄層となって沈積したもの
エフロレッセンス →大気中の二酸化炭素によって表面に白く折出したもの
●強度検査
1・使用するコンクリート →150m3、またはその端数につき1回行い、1運搬車から3共試体を採取、プラント・メーカー責任範囲
2・構造体コンクリート →150m3、またはその端数につき1回行い、3運搬車から1つずつ3共試体を採取、ゼネコン責任範囲
現場封かん養生 →コンクリートの強度を求める強度試験のための共試体の養生方法の1つ。共試体の水分を逃さないようにビニール袋などで密封し、日影で養生する。打設したコンクリートから切り取ったコア共試体と同レベルの共試体とみなされる
スランプ試験 →コンクリートのワーカビリティー(施工軟度)を知るための試験方法
・荷下ろし直前にトラックアジテーダーを高速回転させてコンクリートを均一にする
・運搬、打ち込みの際、コンクリートに水を加えてはならない
・コンクリートポンプはピストン式かスクイーズ式のものを使用
ピストン式 →コンクリートをピストンで押し出す方式
スクイーズ式 →コンクリートを回転でしぼり、送り出す方式
・ポンプ車を道路上にセットする場合は、事前に道路使用許可申請を警察署長に届けなければならない
・ポンプは結束した鉄筋を乱したり、型枠に損傷を与えないようにウマを介して配管する
●シュートによる打設
・シュートは縦型のフレキシブルシュートとし、原則として垂直シュートとする。斜めシュートはコンクリートを分離させやすいので、勾配は30度以上とする
●バケットによる打設
・生コン車からバケットにコンクリートを投入し、クレーン等により打設場所に移動し、バケットの底のふたを開け、型枠内にコンクリートを流し込む
★壁内へのコンクリート打設
・壁の高さの1/2から2/3程度まで、ほぼ水平に打ち込む ・壁の梁下端まで打ち込む ・沈みが落ち着くのを待って、梁・スラブを連続して打ち込む
★柱内へのコンクリート打設
・一度スラブや梁で受けて、柱内へ打ち込む ・直接打ち込む場合は、落下高さを低くする
●締固め
・バイブレーターの先端は、鉄骨・鉄筋・埋込み配管・金物などに、接触させない。加振時間は目安は1ヶ所につき5〜15秒程度とする
バイブレーター →コンクリート棒形振動機は、コンクリートを締め固める機器である
タンピング →床のコンクリート打設後、タンパーでコンクリート表面をたたくこと。コンクリートを密実にし、亀裂や鉄骨の浮き上がりを防ぐ
・コンクリートの打込み後、1日間は歩行、作業をしてはならない
|