■鉄骨工事の流れ
・工場製作→運搬→現場作業
超音波探傷試験 →超音波を利用して、金属内部の欠陥を検査するために行う非破壊試験。深触子を検査する材料に接触させて、ブラウン管に探傷図形を描かせる
●溶接作業 ・工場での溶接姿勢は下向きを原則とする
●テープ合わせ ・工場で製作に使用するスチールテープと現場で使用するスチールテープの誤差を確認する
けがき →型板や定規に従って、けがき針などにより切断位置を、ポンチなどにより孔あけの位置などを写し取ること
・せん断切断は鋼材の板厚13mm以下の場合に限られる
・高力ボルト用の孔あけはドリルあけとする
・せん断孔あけは、高力ボルト用以外で、鋼材の板厚13mm以下に限られる
開先 →突き合わせ溶接において溶着金属の溶け込みを良くするために、母材間に設ける溝。グルーブともいう
あらさ →ガスで切断するためにできる切断面の波
ノッチ深さ →ガスバーナーの炎は一定ではないので、大きな炎が出たときにえぐられてしまう。その溝の深さ
ジグ →部材を固定したり拘束したりするために用いる道具
●アーク手溶接
・心線のまわりを被覆材(フラックス)で包んだ溶接棒と母材との間に電圧を加え、その間に生じるアーク熱により、母材および心線を溶融させて溶接する方法。溶接棒の供給・移動は全て手で操作する
フラックス →溶接で生じる酸化物や有害物の除去などの目的で、溶接棒の被覆剤およびアーク溶接・ガス溶接などの浮加剤として用いられる有機質の粉末状の材料
溶着金属 →溶接棒などの溶加材が母材に溶着した金属
●反自動溶接
・溶接ワイヤは自動的に供給されるが、溶接トーチ(手動のホルダーに当たる)の操作は手で行う
●自動アーク溶接(サブマージアーク自動溶接)
・潜弧溶接あるいはユニオンメルト溶接と呼ばれ、自動溶接の代表的なものである。溶接部分がフラックスにより見えない溶接であり、ワイヤの供給、アークの調節および移動を自動的に行う
スタッド溶接 →ボルトや丸鋼などを母材に取り付けるアーク溶接の一つの方法
突き合わせ溶接 →同一断面の鋼材同士を重ねないで一直線かT字形、L字形などに継ぐ溶接。溶接部強度が母材と同等以上となるようにする
隅肉溶接 →重ね継手、T継手、角継手など母材同士が直角をなす部分に施す溶接
エンドタブ →溶接の欠陥をなくすため溶接両端に仮付けされた鉄片
余盛り →突き合わせまたは隅肉溶接において、表面から余分に盛り上がった溶着金属。限界許容差の+6mmを超えた場合は手直しとする。
アークエアガウジング →アークを発生させ、圧縮空気とともに溶接部の欠陥を吹き飛ばし、欠陥部を除去すること
●溶接部の検査
・マクロ試験は唯一の破壊試験である
ブローホール →溶接金属の内部に生じた空洞
クレーター →アーク溶接ビード終端のくぼみ
●鉄骨建方
・鉄骨構造における柱・梁の組立などの、現場における部材組立作業
★市街地で建方を行う場合、事前に道路使用許可申請を警察署長に届けなければならない。また、5m以上の鉄骨の組立・解体を行う場合は、作業主任者を選任する
・仮設のワイヤーは建入れ直しに使用できるが、本設のターンバックル付き筋かいは建入れ直しには使用できない
・鉄骨梁、仮設材を取り付け、レインフロークランプなどで玉掛けを行う
・介錯ロープで調整しながら梁を柱間に吊り込む。親綱を柱間に張り、安全帯を親綱に掛け、梁上を移動してワイヤーを外す
高力ボルト継手 →仮ボルトは中ボルトを使用し、ボルト数の1/3以上かつ2本以上とする
混用継手、併用継手 →仮ボルトは中ボルトを使用し、ボルト数の1/2以上かつ2本以上とする
エレクションピース →ボックス柱を溶接するとき、ボルトで仮止めするためのプレート。溶接後は取り外す。仮ボルトは高力ボルトを使用し、全数締め付ける
・ボルトの締め付けではだすきの処理は、1mm以下は処理不要だが、1mmを越えるものはフィラーを入れる
・食い違いが2mm以下の場合はリーマによる処理が可能。それ以上の場合は監理者と打ち合わせ
リーマ →孔さらいに用いる錐
トルクレンチ →締め付けに必要なトルク力をコントロールできるようになっているレンチ
・高力ボルトは一次締め、マーキング、本締めの順で締め付ける
トルクコントロール法 →摩擦接合に用いられ、高力ボルトの導入張力をトルク量で判定する方法
ナット回転法 →摩擦接合に用いられ、高力ボルトの導入張力をナットの回転量で判定する方法
・高力ボルトの締付け順序は、ボルト群の中央から順次端部に向かって締付ける
・杭の打込みと同様に、ストレスを外に逃がすのが目的
適正な締付け →ナットだけが回転している
共回り →ボルトとナットが一緒に回転している
軸回り →トルシア形高力ボルトで、ピンテールだけが回転して切れている。新しいボルトに取り替える。
・一度使用したボルトは再使用してはならない
アンカーボルト →一端をコンクリートに埋め込んで用いるボルト。鉄骨の柱脚や、木造の土台と基礎の連結に用いられる
・二重ナット締めを行っても、ねじ山が3山以上出るように計画する
●柱底部のモルタル塗り仕上げ
・後詰め中心塗り工法のモルタルの大きさは200mm(角orΦ)以上とする。また、グラウトは無収縮モルタルを使用する
・モルタルは鉄骨建方までに3日以上の養生期間をとらなければならない。モルタルの高さの精度は±5mmとする
グラウト →岩石や地盤、鉄骨柱などの隙間を埋める流動性の高い液体。一般的には、セメント系、粘土系、水ガラス系などがある。プレストレスト・コンクリートのポストテンション方式でPC鋼材と鉄のチューブにできた隙間を埋める際等にも使用されています。
★塗装してはいけない部分
1・工事現場溶接を行う箇所およびそれに隣接する両側それぞれ100mm以内、かつ超音波探傷試験に支障を及ぼす範囲
2・高力ボルト摩擦接合の摩擦面
3・コンクリートに埋め込まれる部分
4・密閉となる内側
5・耐火被覆を吹付ける面
●耐火被覆
・鉄骨構造で火災が発生した場合、鉄骨が熱で変形したり、耐力が低下することを防止するために、鉄骨を覆うこと
■鉄骨建方機械
タワークレーン →自立するポストと起伏回転するジブからなるクレーン
・風速10m/s以上では作業を中止する。強風時、旋回装置はフリーにしておく
●鉄骨の建て逃げ方式には移動式クレーンを使用
●敷地が狭い場合はホイールクレーン
油圧式トラッククレーン →最も多く使用されるクレーン。全旋回型のクレーンがトラックシャーシの上に乗っている
|